2017年9月28日の国会での「衆議院解散」で小泉進次郎議員が「万歳三唱」をしなかったことが話題となっています。
小泉進次郎議員は記者から万歳をしなかった理由を聞かれ、逆に「なぜ万歳するんですか?」と返しました。
さらに
「慣例とか、今までやってきたからといって、合理的な理由がないのにやり続けるのは、僕は好きじゃない。そういう(合理的理由がない慣例は)全部なくせばいい。だから万歳しないんです」と返したのですが。
確かに「衆議院解散」時に「万歳三唱」が行われる意味ってなんなんでしょうか?
「万歳三唱」の意味と万歳三唱をするタイミングについて調べてみました。
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解散時に「万歳三唱」をする意味は?
今回の解散時でもそうだったのですが。
衆議院の解散時の「万歳三唱」のタイミングは衆院議長が「日本国憲法第7条により衆議院を解散する」と解散詔書の本文を朗読した後、議員が立ち上がり、「万歳」をするという慣例です。
元々、国会で「万歳」が行われたのは明治時代に遡ります。
資料によると1897(明治30)年12月25日「第11回帝国議会」での解散時に「万歳三唱」が行われたのが最初だったそうです。
ちなみに日本で一番最初に「万歳三唱が行わたのは1889年(明治22年)の「大日本帝國憲法」発布の日で、東京帝国大学学生一同が青山練兵場へ向かう明治天皇の馬車に向けて「万歳三唱」を行ったのが日本で一番最初の万歳なんだそうです。
天皇に対して行われていた「万歳」ですが今の国会解散時の「万歳三唱」の意味としては
「万歳三唱をすれば次の選挙で落ちない」
と言われており、縁起担ぎと景気付けの意味で全政治家が万歳三唱を行っていると考えて間違いがないでしょうね。
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万歳の意味は?
元々は天皇へ向けられて行われていた「万歳」
国会だけでなく一般の生活でもよく見かけますが。
どういう意味なんでしょうか。
「万歳」は元々は中国皇帝へ家臣がとる礼儀作法で。
「万歳」は読んで字の如く「10000(いちまん)歳」を意味しています。
皇帝陛下、一万年生きてください
っという意味があります。
正しい中国王朝で使われていた「万歳三唱」は「万歳・万歳・万万歳(ばんばんざい)」となりますが、明治天皇へ向けられた最初の万歳の際、万歳三唱の最初の万歳で馬が驚き、2度目の万歳が小声となりうまく3度目の「万万歳」がいえず「万歳」のみとなり、今の日本式の「万歳三唱」となったという経緯があります。
まとめ
「衆議院解散」での万歳三唱の意味やタイミングを調べてみましたが如何でしたでしょうか?
解散での万歳三唱の意味は元々は天皇陛下に向けられた敬意でしたが、今では自らが選挙に落ちない為のゲン担ぎという意味合いが大きいようですね。
万歳三唱のタイミングは衆院議長が「日本国憲法第7条により衆議院を解散する」と解散詔書の本文を朗読した後ということになります。
小泉進次郎議員が合理的な理由がないのにやり続けるのは意味がないという意見には納得する人も多いのではないでしょうか。
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